自宅を出たのはまだ暗いうちで、そこから約4時間。到着したのは朝9時頃でした。駐車場には数台の車が停まっているだけで、池のほとりも人影はまばら。朝早く来た甲斐があり、静かな時間の中でじっくりとカメラを構えることができました。10時を過ぎる頃には、少しずつ観光客の姿が増えてきたので、やはり朝の時間帯を選んで正解だったと思います。
8月の最終日という時期柄、睡蓮の花は思っていたよりも少なく、色鮮やかな錦鯉の姿もまばらでした。写真でよく見るような、花と鯉が織りなす華やかな一枚は撮れなかったのですが、そのぶん木漏れ日と水の透明度そのものにじっくり向き合う時間になりました。日陰の水面に差し込む光の筋、その奥まで見通せる水底。「モネの池」という愛称の由来を、静けさの中で実感できた気がします。
到着したばかりの頃は日差しもやわらかく、涼しさが残っていましたが、時間が経つにつれて日差しは徐々にきつくなっていきました。それでも池のほとりにはわずかに風が通り、暑さをやわらげてくれます。木々の間を抜ける風と、水の匂い。写真を撮る手を止めて、しばらくその場に立っていたくなる心地よさがありました。
日陰になった水面に木漏れ日が差し込み、水底まで見渡せるほどの透明感。睡蓮は少なめでしたが、この透き通った水の色を見られただけで訪れた価値がありました。

水草の間をゆったりと泳ぐ白い鯉。水の透明度が高いせいか、まるで宙に浮いているような、不思議な浮遊感のある一枚になりました。

池のほとりの草に止まった赤とんぼ。夏の終わりの日差しの中に、ふと秋の気配を感じさせてくれる一瞬でした。

所在地:岐阜県関市板取下根396(根道神社境内)
見どころ:山からの湧き水による驚異的な透明度(年間水温約14℃)。微生物が育ちにくい環境のため水が濁りにくく、光の加減で水面が青やエメラルドグリーンに変化する
睡蓮の見頃:5月下旬〜7月/紅葉の見頃:11月頃
おすすめの時間帯:9時〜11時頃(太陽の光が最も綺麗に差し込む時間)
アクセス(車):東海北陸自動車道「美濃IC」から約40分(カーナビは隣接する「フラワーパーク板取」の設定が推奨)
アクセス(バス):JR岐阜駅から岐阜バスで「ほらどキウイプラザ」下車→板取ふれあいバスに乗り換え「モネの池前」下車、徒歩約150m
※最新情報は公式サイト等で事前にご確認ください。
- 睡蓮の花を狙うなら5月下旬〜7月がベスト。今回のように8月末以降は花数が少なくなります。
- 人が少ない時間を狙うなら開園直後の9時台がおすすめ。10時を過ぎると徐々に人が増えてきます。
- 光の入り方は時間帯や天候で大きく変わるので、少し粘って何カットか撮ってみるのがおすすめです。
睡蓮の見頃には少し遅れてしまいましたが、それでも朝の光と水の透明度は期待以上でした。花の少なさが逆に、水そのものの美しさに目を向けさせてくれたように思います。空を泳ぐような白い鯉、水辺に止まった赤とんぼ。季節の変わり目だからこそ出会えた景色でした。
次は睡蓮の見頃の時期に、もう一度訪れてみたいと思います。
では また














